クラミジアとHIVの関係性

クラミジアに感染していると、HIVへの感染率は、3倍から5倍も上昇します。
クラミジアに感染すると、粘膜が炎症を起こしてただれ、ただれた部分には小さな傷口がたくさんできているため、ウィルスに感染しやすくなります。
HIVは、もともとそれほど感染力の強いウィルスではありません。
クラミジアへの感染率は80%とも言われていますが、HIVへの感染率は1%ほどであるとされます。
しかし、1%というのは、他の性病に感染していない場合であり、クラミジアなど他の性病に感染している場合は、感染率が跳ね上がります。

クラミジアは、感染しても、薬を2週間服用すれば完治する性病です。
一方、HIVに感染すると、完治させる方法はありませんので、生涯薬を飲み続けることになります。
ただ、薬を飲み続けていれば以前のように死に至ることはなくなり、普通に暮らして天寿をまっとうできます。
早期発見早期治療をすれば、完治はできませんが、命に関わる事態にはなりません。
しかし治療をしなければ、致命的な病であることに変わりはなく、いずれ確実に死に至ります。

以前はHIVに感染してからエイズを発症するまでは10年ほどであるとされてきましたが、現在は4年ほどであることが多くなっています。
稀ですが、2年というケースもあるほどです。
エイズになってからでは、普通の生活を送るのが非常に困難になりますから、早期発見、早期治療をすることが不可欠です。

それ以前に何よりも、感染しないように気をつけることが望まれます。
クラミジアは容易に完治する性病ですので、早期発見して治療し、HIVへの感染率を上昇させないようにすることです。
もちろん、感染の危険がないような性交をすることは必須です。

逆に、HIVに感染している場合も、クラミジアへの感染率が上昇します。
HIVは免疫力を弱めていくウィルスであり、体の防御力は低下します。
それでなくても感染力の高いクラミジアですから、更に感染率が上昇することは明白です。

喉に発生するクラミジアもある?

クラミジアには喉に発生するものもあり、咽頭クラミジアと呼ばれています。
咽頭クラミジアになっている場合は、喉の粘膜が炎症を起こし、ただれますので、そこからHIVを始めとする他の性病に重複感染する危険があります。
クラミジアは自覚症状がないことが多く、気づきにくい性病です。
しかし、咽頭クラミジアならより気づきやすい面があります。
喉に違和感があったら、まず咽頭クラミジアを疑い、すぐに検査を受けましょう。

咽頭クラミジアだと判明しても、2週間薬を服用すれば完治します。
しかし検査を受けず、放置していると、HIV感染という致命的な事態を招きやすくなります。
HIV感染者は、多くの場合、クラミジアにも重複感染している可能性が高いです。
クラミジア感染者がHIVにも重複感染しているケースは、それに比べればずっと少ないものの、性病にかかっていない人に比べれば、多くなります。
性病は重複感染することが多く、性病への感染機会があったという認識がある場合は、最も危険な性病であるHIV検査は欠かさずおこなうようにしましょう。

もちろん、重複感染した可能性のある性病すべてを調べることが理想です。
完治できる性病は徹底して治しておき、HIV感染率の上昇という事態を避けることが望まれます。
クラミジアの感染に気づかず、放置する患者というのは、HIVへの感染にも気づかず、いきなりエイズと呼ばれる状況を招きやすいと言えます。

エイズとは、免疫力がほとんど失われ、普通に周囲にいる常在菌にもむしばまれていくという病です。
免疫力は、ウィルスへの感染直後はほとんど変わりません。
しかし感染したら、確実に免疫力は低下していきます。
取り返しがつかないほど免疫力が奪われる前に、気づけることが大事です。